まりつら ~OLまりものつらつら日記~

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レビュー「パパ活の社会学」:元パパ活女子が読んだ感想をお伝えします。

 数年前から耳にするようになった「パパ活

飯豊まりえさんが主役でドラマにもなりました。

 

そんなパパ活を題材に書かれたのがこちら

パパ活社会学 援助交際、愛人契約と何が違うのか?」

 

 
 
この本では、実際にパパ活動を行っている男女や、パパ活サービスを提供している「交際クラブ」にインタビューを行い、パパ活のリアルを描いています。
 

みなさんは、「パパ活」と聞いてどういうイメージがあるでしょうか。

パパ活なんて援助交際と同じ

若い女性なら誰でも相手がみつかるもの

女性は遊ぶお金が欲しくてやってる人ばかり

身体を売る女性は頭が悪そう

お金で人を買うなんて気持ち悪い

楽して稼げそう

 
これらの考えが1つでも思い浮かんだ人に、ぜひこの本を読んで欲しい。


決してパパ活を肯定するわけではないですが、 少しでも実情を知って欲しい。
 
 
この記事では、本の中から皆さんが気になっているパパ活をする理由」「本と現実の違い」をまとめています。

この記事を読むと得られること

・男女がパパ活をする理由

・元パパ活女子から見た、本と現実の相違

 
【目次】

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本の構成

全8章からなるこの本。詳細は以下の通りです。

第1章 私、パパ活でやっと普通に生きられる

第2章 パパ活は専業にできるか

第3章 失われた愛を求めて

第4章 恋人でも、妻でも、愛人でもない関係を

第5章 男、パパ活の合理化を図る

第6章 パパ活の生まれた場所

第7章 人生をパパ活でデザインしていく

終章  パパ活は自由恋愛のユートピアか 

1~3、7章はパパ活をしている女性へのインタビューを元に話が進んでいきます。

年齢は19歳、28歳、29歳、44歳。

それぞれが立場や目的が異なる4名を通して、パパ活女子を見ています。

 

4,5章はパパ活をしている男性へのインタビューを元に進みます。

 

6章はパパ活サービスを展開している、交際クラブ最大手の「ユニバース倶楽部」へのインタビューから話が進んでいきます。

概要

本の内容を簡単に紹介します。

パパ活とは

パパ活とは、女性が経済的に余裕のある男性と時間を共にし、その対価として金銭を得る活動の事を言います。

 

パパ活は身体の関係はなしで、「食事やデートをしてお金を頂く活動」と言われています。

しかし実際は、お互いが良いと思えば大人の関係にも発展する可能性も非常に高いです。

 

多くの男性の目的はやはり身体の関係を持つことですし、その分お手当もたくさん頂けるので、女性も「大人あり」で考えていることが多いです。

*お手当て・・・男性から頂くお小遣いのことを指すパパ活用語

*大人あり・・・男女の関係になる事を指すパパ活用語

 

パパ活の法的リスク

パパ活は売春に当たるのではないか、という疑問を持つ人は多いと思います。

 

売春防止法では、売春の定義を「対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること」としています。 

 

売春の判断基準は、相手が「特定」か「不特定」か。

 

特定の人と身体の関係を持ってお金をもらうのはセーフですが、不特定多数の人と関係を持ち金銭を得ることは売春に該当します。

 

著者は、売春に関してこのように述べています。

つまり、ソープランドで働く女性は売春をしているが、パパ活をしている女性は売春をしていない、ということになる。(中略)

さらに言えば、彼氏からのプレゼントをもらっている女性、夫から生活費をもらっている専業主婦も「対価を伴う交際」だと考えれば、売春とそうでないものの違いは限りなく曖昧になる。 

つまり

 

パパ活をする女性(特定の人のみ)→売春ではない

パパ活をする女性(不特定多数)→売春

と捉えることが出来ます。

パパ活をする理由(女性側)

パパ活をしている理由は、ほとんどの人が「お金が欲しいから」です。

 

しかし、お金が欲しい理由は人によって異なります。


皆さんがイメージするのは、「ブランド物が欲しい」「遊ぶお金が欲しい」という理由だと思いますが、決してそういう人ばかりではありません。

19歳大学生の玲香さんの場合

玲香さんがパパ活をする理由は、「卒業するまでに奨学金と親の借金を返したいから」

稼いだお金の使い道は、貯金と自己投資だといいます。

 

「貯金です。卒業までに奨学金と親の借金を返したいなと思って、それでキャバクラでメッチャ働いてたんですよ。そしたら学校に全然行けなくなってしまって。

(中略)奨学金と言っても、結局借金なので。早く返したい。卒業までに300万円は貯めたいです。」

「経験だけは奪われないので、旅行とかも行ける時は行くようにしてます。勉強も含めて、自分のために使おうとメッチャ考えてます」 

 

このように、将来に対して非常に真面目に考えている人もいる女性もいます。

 

真面目に考えれば考えるほど、この先行きの不透明な世の中に不安を抱き、「若いうちしかできないこと」としてパパ活を選ぶのかもしれません。

44歳加納洋子さんの場合

26歳で現在の旦那さんと結婚し、夫婦仲は円満な洋子さん。夫とはセックスレス

 

40歳の時にネットで知り合った男性と身体の関係を持ってから、忘れかけていた女としての自覚を取り戻し、出会い系にのめり込みました。


ある時パパ活という言葉を知り、興味本位でパパ活専用サイトのSugar Daddy(シュガーダディに登録。

 

洋子さんがパパ活サイトを利用する理由は、純粋な恋愛を探し求めているから。

 

しかし男性が他の人と会っている可能性を否定できないため、どれだけその場で愛の言葉をささやき合っても、心は満たされません。

 

「必ずしも1人の相手とラブラブになれるわけではないので、複数の相手と同時進行で付き合うことになりがちです。。仮に相性の良い相手と出会えても、そう頻繁に会えるわけではないので、空いた時間が辛い。

(中略)結局、私が一番好きなのは夫なんですよね。本当は夫とそういう関係に戻りたいのですが、それは難しい。」

 

心を満たすために男性と身体を重ねれば重ねるほど、虚無感に襲われる。

本当に欲しい人からの愛は、もう手に入らないので、代替手段としてパパ活をしている人の例になります。

 

シュガーダディ

 

女性がパパ活をする理由に対する感想

やはり「まじめな女性」がパパ活をやっているんだな、というのが一番の感想です。

 

私自身がパパ活を行っていた理由は、「親の知らない自分になりたかったから」です。

かなり過保護で過干渉な生活に息が詰まり、始めたのがパパ活でした。

 

この本に出てくる女性も、皆それぞれの理由があってパパ活をしています。

 

借金返済のため。夢のため。誰かとまた恋愛したいから。

 

何も考えずに生きていては得られない経験をしたい。 

パパ活をする女性は、イメージされるよりもずっと「真面目で普通」の人なのです。 

 

 

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パパ活をする理由(男性編)

女性がパパ活をする理由は、「お金が欲しいから」で大体納得できます。

 

しかし男性はなぜ、風俗やキャバクラではなくパパ活をするのか。

1人の男性のインタビューで、その理由が判明します。

 

45歳会社員 伊藤正樹さんの場合

伊藤さんは上場企業に勤め、小学生の長女と4歳の次女と4人で暮らしています。

次女の誕生後、妻とセックスレスに悩んでいる時に始めたのが、交際クラブ。

 

伊藤さんがパパ活をする理由は、ただご飯を食べたりSEXをするだけではなく、女性と一定の精神的な繋がりのある関係性を築きたいから。


伊藤さんは、金銭を介した関係に対してこのような考えを持っています。

 

しかし、多くのサービス業や接客業と同様、金銭を介した契約関係だからといって、必ずしも不純なものになるわけではない。サービス提供者と利用者の間に信頼関係が生まれないということもないはずです。(中略)

そう考えると、交際クラブを利用することで、特定の女性と恋人や妻に匹敵する信頼関係を構築することは決して不可能ではないはず。単なる結婚制度の穴埋め、セックスレスの解消手段といった表面的な役割を超えて、結婚と並列かつ独立した関係がつくれるのでは、と考えました。」

 つまり伊藤さんの場合は、ある特定の女性と「金銭を介した関係」かつ「精神的な繋がりを持てる関係」を望んで、パパ活を行っています。

 

愛人と似ているように感じますが、決定的な違いは「契約関係かどうか」。

 

伊藤さんの場合は、その都度金銭を支払っており、「月何回会うからいくら渡す」などの契約はしていません。

 

「信頼関係は持ちつつ、切ろうと思えばいつでも切れる関係」という愛人よりさらに良い関係を築くための活動がパパ活といえます。

 

パパ活女子の実体験と比較して

①こんなに高い金額を頂くことはまずない

この本に出てくる人は皆「ユニバース倶楽部」という交際倶楽部(パパ活のサービス提供元)を利用しています。

このユニバース倶楽部は、パパ活の中でもずば抜けて女性のレベルが高いです。

なぜなら、女性の顔の審査があるからです。綺麗な女性しか登録できません。

 

なので、ユニバース倶楽部に登録している女性は、芸能界を目指していたり、CAだったり、美女ばかりです。

 

そうすると当然たくさんの男性が寄ってくるので、需要と供給の関係から頂けるお手当の金額が高くなります。

 

今回この本に出てくる女性の中には、身体の関係なしで1回5万円もらっている人もいます。

およそパパ活の食事のみの相場が0.5~1万なので、これはあり得ない金額です。

 

「食事だけでこんなにお金がかかるなんて、恐ろしい世界だ」と思った男性は、決してこの本の金額が相場ではないので安心してください。

 

ここがポイント

・安心してください。相場はもっと安いです

・とにかく目を引くような美人とご飯に行きたい方は
ユニバース倶楽部への登録がおすすめ

・まあまあ可愛い位で問題なければ、
paters(ペイターズ)等のアプリを使った方が、お金はかかりません

 

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②1人の人とずっとデートばかりはしないのが現実

この本でインタビューされている方は、ユニバース倶楽部に登録している人、つまり美人ばかり(と思われます)。

本を見ていると「お食事だけの人がいる」という方も数多くいらっしゃるようです。

 

美人とはお金払ってご飯を食べに行くだけで価値があるということでしょうか・・・

 

しかし私の経験では、初回は顔合わせとしてお食事のみが多かったですが、2回目以降はほぼ必ずホテルでした。


割と美人な友人も一緒にSugar Daddyをはじめとするパパ活サイトをやっていましたが、彼女も私と同じ流れでした。

 

なので、ずっとお食事ばかりしかできないということは、あまりないと思われます。

 

ここがポイント
・芸能人級の美女と一緒に時間を過ごしたいのであれば、デートのみになる可能性も

・普通に可愛い人となら、相場の金額で一緒に過ごせます(その場合は、交際倶楽部よりもSugar Daddyなどのサイトの方がBetter)
 

シュガーダディ

 「パパ活社会学」のまとめ

この本では他にも、

・どういう人がパパ活で成功するのか

・ユニバース倶楽部立ち上げの経緯

パパ活についての考え方

・これからのパパ活について

等が書かれています。

 

少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一読してみると新しい発見があること間違いなしです。